ぴょんの日常

美しいものへの偏愛(主にK-POP界隈)

K-POPアイドルは行き場のない女子的センスを絡めとる。

三十路をアラウンドしてしばらく。

急にK-POPにハマった。

きっかけは何だったか‥確か東方神起のSWEATのMVをテレビの何かの番組で見た事くらいの些細なものだったと思う。

今思えばどハマりして毎週見ていた仲間由紀恵が主演でドラマをしていた際の主題歌(これまた今思えば納得な曲、Catch me)も彼らの曲だった。目にしたり耳にしたりする事はこれまで機会として多々あったのに、なぜこのタイミングなのであったのか。仕事も日常もそこそこ。そこそこの日々でも、それでも消耗して失くしてきたものはあった。(むしろ、希望的でないそこそこが何もないヌルい日常でメンタル的に弱ってたのかも)

女子的なセンスである。なにも女を捨てたつもりも訳でもないのだが、年齢をある程度重ねると、常識から年相応を求められ、もちろん自分でもそれが当然とそういう風になじもうと頑張っていた。そう、頑張っていたのだ。販売職が長かったため、OLをしている妹からすれば非常に派手な姉だそうだが、それでも本人的には年齢に順応しようと本来の趣味嗜好に抗って常識に寄り添う選択を無意識に迫り続けていた。30過ぎてアナスイの服はないか‥とか、このミニスカート(おい)はないか‥とか。もちろん、この選択は一般社会で生き続けて行くのに大前提として必然的なものであり、私にも該当する事だと思っている。

がしかし、そう己に迫り続けることで、当然取り残された女の子感覚は内でどんどん財布に入ったままの中途半端な割引クーポンのように持て余されていく。根腐れを起こしていく。(おばちゃんがやたらピンクやかわいい小物を好むのが異様に最近よく分かるもの。私の手持ちの小物、今見た限り全部ピンクか真っ赤。20代ではまずなかった傾向)

そこへ、前述の東方神起である。

 












 

何かがあふれ出た。

アレルギーは人の限られた免疫の許容量がコップに注がれた水のようにあふれる事で発症するという。まさにそんな感じ。

ざばーーーーーっとあふれ出た。

頭を強打されたというよりは、ジワジワ来て、ざばーーーーっである。

アレルギーとはもちろん違うが、正しく発症の症状である。ちょーーーーーど良い感じに貯まったそんなフラストレーションが彼らによって昇華された。そんな出会いであった。

もっと直感的に言うと、何だこれ→かっこいい?ん!?→よくよく見ると超タイプ!!!(顔と身体とエロさ含む)→あっかーーーん!!これ止まれへーーん!!!!である。根腐れしたトコによく染みること。もはや沼化な現地点。

元を辿れば、ハマるととことんの性格であった。K−POPにハマるまでは、バンギャを大層悪くこじらせていた。他が良さを知らない事への優越を矜持とし、バンド自体を随分なカロリーを使って奉り崇拝してきた。それが今となってはユノとチャンミンSHINeeというかわいいかたまりのスマイルでこじれた何かはすっかりどこかに行ってしまっている。別の意味でこじれているが。

また、今まで見てきたバンドとは違い、彼らアイドルはファンに求められるものを具現化して満たしてくれる尊い存在であった。それはこんな奴おらんで(©️大木こだま・ひびき)のリアル体験。頭ではこんなやつ実際おらんのは分かっているのに、実在してしまっている希望的で健気なその存在は女子的センスと抜群の化学反応を起こしたのだ。

更にK-POP界隈で特に言える事だと思うのだが、俺たちについて来いではなく、僕たちをこれからも応援してください、お願いします(笑顔キラキラ時々エロ)の精神。これがちょうどのタイミングで心地よかった。日本にもそんな人たちがもちろんいるだろうが、やはり年長者を重んじる儒教の教えが根付く国だからか。度合いが違うように感じる。心地よいと言うにはファンとしての奢りが強くてイケない気がする程に。それ程、毎度こちらの期待を超える努力を重ねて、それでも奢りなき低姿勢で彼らは笑う。

バンドを見る際、ついて来いでついて行ける程のモチベーションはもう常に持ち合わせていなかった。(歴が長かったのもあるが)都度奮い立たせ今まで培った矜持を満たすために戦ってた。リアルにライブハウスでアザだらけになりながら。

そこへのキラキラスマイル低姿勢(標準搭載)。無理をこちらに強いることなき鴨ネギアタックである。彼らのおかげで気持ちがあふれついでに浄化されました。血のにじむような努力が見えるような一糸乱れぬダンスや歌を披露してもなお、もっと頑張ります。お願いしますの姿勢が本当に(全員かなり年下のSHINeeは特に)ありがとうと叫びたくなる程応援したくなるのだもの。

そんなこんなで約2年が経った。

始まりは東方神起で、曲を漁るうちにハニバニからユノにどハマりし、友人(SJペン)の影響でスジュもメンバー全員覚えられへんと言っていたのが嘘のように誰が入隊しててまで言えるようになり、Downtown BabyのMVきっかけでSHINeeというかわいいカタマリに萌え、シーズングリーティングを2年連続購入するまでになり、EXOは人数が多すぎるとぼやいていたくせに♪〜らっみらいって曲聞きながら踊っていたりする。

すっかりイスマンワールドにご執心(当社比)

SMTownは済ませ、BTSなどなどに触手が広がろうとしています。いや、しています。

更には歌詞が分からないのが悔しいという理由でハングルの勉強も始め、ボチボチ1年だ。(これはさっぱりだが)

果たして私は何に向かっているのか。久しぶりにあった男友達に(自覚はあったが)いよいよお前ヤバいなと言われた。でも、日々にハリが出たのは間違いない。

だからやめない。というより、彼らがそんなやつおらん存在であり続け、私のすり減った叶わぬ願望を満たしてくれる限りはやめられないと思う。


そんな日々。彼らから感じて出来たやり場のない熱量を、これからは猫の吐き出す毛玉のようにここへ綴っていきたい。